監督ならば…
こんにちは。route to 246 です。
更新が滞ってしましたが、今週も前職で得て経験や出来事はなるべく細かく記事にできればという次第です。
本日は解体現場の監督見習いとしての時期(1年目の終わりから1年目の初め頃の話)
係長(施工部隊の世話役、番頭的なポジション)の大型現場も一旦、終わり。1か月半位またもや行先未定となっていた時、部長に「明日からの現場は?」とメールで聞くと「○○係長の所で業務に就くように」と一文のみ。。。と言われるがままに○○係長の所に行くところに。しかし、そこまで抵抗はなかったのだ。この○○係長の現場は、入社して初めての大きな工場の現場であり、まだ施工中だったため、様子はわかっていたのだ。そして、○○係長も面識はあったので、抵抗はなかったが、スパルタで有名だとしか聞いていなかった(笑)
いざ恐る恐る現場へ行くと。まず、言われたのは。
「作業着を汚すな汚したら俺は怒るからな。」が初めの一言であった。
この時この意味は分かっていなかったが、後々、〇〇係長の仕事振りを見てみると何となくだがそれがわかっていた。
○○係長と一緒にいて教わったことが2つある。
「図面を書けるようになれ。」
建設会社ではjw cadが主流で操作並びに作成ができなければいけないケースが出てくる。この時は、解体会社でcadを書く人等殆どいなかった。手順書や計画図の図面等もある程度は雛形が出来ている為、cadを使うのいう文化が社内にあまりなかった。書ける人が数人いて、建設会社に頼まれたら、その人達が書くという分担になっており、監督の殆どは完璧に書くことはおろか、操作自体もできなかった。私も図面を書けと言われたら、確かに書けないが、ある程度の操作スキルがあればやっていけるのが本音だ。とにかく、○○係長が言うには「現場実際に見ているのは監督なんだから、俺らが書けなきゃダメだ。書けるようになれ。」これは正論である。。。
実は○○係長は10年程、建築の現場監督をやっていたのだ。だから、図面も書けるのだ
・・・。しかし、「俺は自分でcad覚えたからお前も自分で覚えろ」
「工事金を見れなきゃ監督じゃない」
この大きな工場の解体は見積りで億クラスの現場だった。解体とはいっても億の現場を監督1人でこなしていくのは大変なことだ。民間の現場であり、発注者や元請け業者とのやり取りをしていかなればならない。ここで、○○係長が凄いなと思ってのは、発注者や元請け工程会議等の議事録を確実に取り、そして現場の中で見積り内容と違う施工や増減の箇所があればが、あれば施工量、出面、を確実に取って、具体的な資料にしてその見積を起こす事ができるのだ(下請けの立場なので)。もちろん、当初の元請け業者との工事金の中で、予算を組んで、業者後に見積りを依頼して、最終的な実行予算を組んでいく事も〇〇係長は可能なのだ。
とても工事金なんて握らせてもらえなかったし、見積なんて結局はできなかったが、
「監督が金を見れなきゃダメだ。ちゃんと業者と取り決めをして管理していかなきゃ現場は回らない。」と教えられたのだ。
こうしてみると、監督の仕事が浮き彫りになってくる。
「職人の手伝いが監督の仕事じゃないぞ、だから、作業服を汚すなよ」
「監督が全体を見ていけるようじゃなきゃダメだ。」
〇〇係長が、元々建築の出であってこその○○係長のスキルは訳であるのだ。
最終的に○○係長と一緒に仕事した時期は短かったが、下に就いて仕事を覚えたかった。
ここでの経験がベースになっている。
確かに、仕事ぶりを見ているとスパルタなのだ。
全体を見る事の意味。監督の意義。
それをここで教わった。
続く。